徒労に賭ける

2026年


― その1 ―







260201-1




一月はおそろしく忙しくて、ほぼ何もできなくて、
せいぜいが隅っこの油汚れを落とすぐらい。
わざわざ更新作業をするほどでもないと思っていたら、
とうとう二月になってしまいました。
申し訳ないのです。
当然ながら、今年の薪をつくるのには間に合いそうもない。
せめて二本くらいはクヌギを切りたいのですが…。
当初の姿からは段違いにキレイになってはいるが、まだまだ汚れは残っていて、
もっと落としたいけどこのへんで組み立てていかないと、本当に本当に、
イヤになってきます。





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木台とエンジンの固定は特殊なボルトとワッシャーで、
鍋頭の根元が四角くなっていて、ワッシャーも穴が四角で爪が木台に食い込むような
仕組みに。これでナットを締めたときに供回りを防ぐようです。

最初、順番を間違えて爪ワッシャーと木台の間に普通のワッシャーを入れてしまい、
締め込んだら傘状に変形してしまう事態に。
ちゃんと分解前の写真を見ておけばよかった……。
変形したワッシャーは、平らな側で締めたら元に戻りました。
やれやれ。





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ぐいぐい締め込むと、鍋頭が木台の座繰り穴に入っていくので、平らな場所に
置いてもガタつかなくなります。





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で、反対側はねじ込んだナットのためにえらく凹んでしまいました。
やっぱり木が柔らかすぎたか?
これでエンジンを動かしたら、振動でまたエンジンの足が埋まってしまうかも。
そしたら、またエンジンを外してカイモノでも入れる羽目になりそう。
手間だなあ。





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そんな失敗をしつつ、木台は組めたので、次は目についたエアクリーナーを組みます。
すっかり忘れてたけど、フランジには劣化したガスケットが半分へばりついてます。
こんなのなくてもいいかなあ、と思ったけどやっぱり作ります。





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こないだ使ったガスケットの残りを使って型取り。
こうやってボルトで紙を固定し、角を工具などで擦るとうまく切れる、
ということをネット動画で教わりました。
ナットはたまたまジャンクがあってラッキー。





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エアクリーナーの途中から出るチューブは、限界に近い硬さ。
このままでは銀色の分岐部に差し込めないので、いったん外してから
ボルト部を締め、チューブを差し直すことに。
不安なので軟化剤を塗っておいて、柔らかくなるのを待つ間に昼食。
時間のたつのが早い早い。
軟らかくなったチューブは、無事に入れ直しできました。





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お次は考えなくても組めそうな、はずみ車側の三連プーリー。
エンジンとの隙間が狭いので難儀しましたが、これは簡単な作業。
下のトレーにある二個の部品は、なんだかわからないまま余ってます。
エアクリーナーと一緒に置いてあったので、その関連なのでしょうが…。
あとで確認したら、エアクリーナーのフランジ固定ボルトに共締めして、
すぐそばの配管を支えるためのものらしいです。
めんどくさいけど、また次の機会に組みます。





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次に簡単そうなのは、マフラー。
しかしサビサビで汚かったので、大急ぎで錆取り。
亡父の倉庫から拝借していた耐熱スプレーで塗装。
銀塗装だからちょうどいい、と思ってたら……





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なんとクリア塗料でした。
しかも気温が低いせいか、霧状に吹いてくれません。
塗料が垂れ落ちるほど吹き付けたので
うまく乾くかどうかわかりませんが、当分この状態で
倉庫内に保管しておきます。





260201-11




一月中にネット購入しておいたシリンダープラグ。
昔は「メクラブタ」とかいいました。
「べチルプラグ」「ホールプラグ」など、いろんな
言い方があるみたいですが、穴に叩き込んで塞ぎ、
再利用しない用途です。要するに栓ですね。

ほんとは22ミリが欲しかったのですが、その寸法のがなぜかありません。
あるかもしれませんが、寸法表示がない商品ばかり。
クボタに純正品があるらしいのですが、販売店に素人が行ってこの一個を注文すると
嫌な顔をされるのは想像に難くありませんので、
ためしに20ミリのを買ってみました。穴に木槌等で打ち込んで内径に圧着するなら
周囲に1ミリくらいは広がるかなあ…まあ一個¥142-だし、
試してみるか。
…と思ってたら配送費が¥550-!

そんな高価なものなのに、打ち込んでみたら全く役に立たない寸法でした。
やはり22ミリの穴には22ミリのモノを入れないと。
当たり前のことを再確認した新年一回目です。
¥700-も損した。





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プラグはひとまず後回しにして、取り付け間違えそうもない部品、
発電機用のVベルト調整プーリーを取り付け。
これも狭い場所に二本のボルトを締めなければならないので、
下部から順に。

ところで、この部品がまとめてあったトレーに、
なんかそぐわないゴムパッキンが一個残ってます。
たまにこんなのが出てきますが、どこに使うんだろう?
まあ、動かしてなにかが漏れてきたら、そこなんでしょう。





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1.の穴が、例のべチルプラグを嵌める穴。
矢印の接するところが22ミリで、内部の冷却水が溜まるところに
通じてる穴に、木の栓をすることにしました。
この案は、おたけさんからのおすすめ。
しかしこの穴、キチンとした円になってなくて、
雑な仕上がりで細かい突起があったりするので、それを削るのに
下の金色のドリルを使いました。
これはどっかのゴミ捨て場から拾ってきたもので、
鈍ってはいますがかなり硬い感じなので、
鋳物ごときはかるく削れました。





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たまたま近くにあった丸棒をカッターで削っていき、酒樽の栓みたいなのを
作ってみました。防腐剤代わりに廃油を塗って次の作業まで
置いときます。
でも材料は、こういう場合こそ木台に使った材がよかったかも。
この栓が腐ったら、新しく木台のを使うことにします。





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ちぎれてしまった燃料タンクのメーターチューブを交換。
何種類か買っておいたうちの、内径5ミリの耐油ホースが合っていました。

ここで昼の3時を過ぎたので、本日の作業は終わり。
もっとやりたいけど他に家事が残ってるので。
今日は嫁が友人と食事に行ってるので昼間はいませんでした。
こういう日の作業は気楽です。






― その2 ―







出勤日が多すぎる!

これ以上エンジンでまごついてると、木々が芽吹き始めて
薪割りの時期を逸してしまうので、急遽予定変更。
とにかく一本でも木を切り倒して薪割りし、薪を仮設屋根のある
農民車の荷台に積んでおいてからエンジンにとりかかる、という作戦。
こんなに時間がかかるんなら、十一月くらいからそうしとけば
よかったんですが。

いったいどれほど仕事に人生を使ったらいいのか、
なんのために仕事をしてるんだろう、
そんな哲学的な疑問も浮かんできますが、とにかく
ない時間を使って進めます。





260207-1




その荷台には、分解して錆取り&塗装したまま置いてある
クラッチ盤からプーリーまでの回転軸が。
とりあえずは、こいつを車台にとりつけます。

黒い部分は、前回排気管に使った耐熱クリアのスプレー缶塗装。
一度使ったはずなのに、透明なことをもう忘れてました。

「記憶力ないんですか?」

かなり乏しいです、四谷さん。





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クラッチの「お釜」内部は、込み入ってるし、どうせ見えないので錆取りは断念。
分解してる時間もないし。
おおまかに埃とゴミを取って、グリスとオイルを塗布。
ベアリングやスプラインは銀色を保っています。





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左にある二本ボルトのステーは溶接固定なので、
これと車軸の間に三連プーリーを通してから、
クラッチをお釜のスプラインに入れる手順…ですが、
とにかくバーベルのように重いシロモノ。といっても30キロないと
思いますが、姿勢が腰にくるのでたいへん。
前輪で腹を支えながら、右手で回転軸を持ってくるくる回る軸受けを
左手で上向きにして、下からボルトを通してナットを仮締め。
べっとりと塗装をしちゃったせいか、なかなか入らないボルト。
右側の四本ボルトのステーは取り外し式で、これも軸受けを上向きに
しつつ組んでいきます。スパナがありますが、これはバネで上がってこようとする
クラッチレバーのために挟まったまま。ちゃんと組み終わっても、レバーは
このステーに接触した状態なのです。

なかなか進まない作業にイライラしながらも、ためしにプーリーを
回してみると、動かない……いや、後輪が地面についてるからそれでいいのです。
クラッチレバーを押し込んで回すと回り、ギヤを一速に入れると動きません。
なんとかちゃんと組めたようです。





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それはいいですが、また謎のボルトが一本。
クラッチ軸を置いてあった板切れの上にありました。
いったいなんのボルトだろう?
ま、いつか判明するでしょう、運がよければ…。





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まだちょっと時間があったので、緩めてあったハンドル軸を固定。
軸受けの半分を二本のボルトで締めるだけですが、半割の軸受けを
反対向きに取り付けるとボルト穴が合わない…。
こんな簡単なこともスムーズにいかないもんです。

当初から、ハンドルとタイヤの向きがちょっとだけ
ズレていたんで、軸の角度を調整しながら……。
軸受けを組んだだけで、このハンドル軸が動かなくなる仕組みが、
いまひとつ理解できませんけど、悩んでる暇がありません。

来週は木を切れるといいんですが。








― その3 ―







木は、三十年もののクヌギを一本、無事に切り倒すことができました。
薪にしてから農民車の荷台にすべて積み込んでおいたので、
虫がつかない(はずの)ひと月分くらいの燃料は確保。
今年の残りと合わせれば、来年冬分の薪はある計算。
新たに割らなくてもいいかもしれません。
念のために、もう一本分は薪にしたいところですが……。





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それはともかく、前回の作業で見つからなかったボルト1.が出てきました。
同寸のボルトが他に何本かありましたが、分解時の画像を見ると
黄色い塗料がのっていたようなので、これを選択。
エアクリーナーのフランジ部と共締めしなおします。
2.の短いチューブは交換したいところですが、とにかく早く治したいので
このままいきます。





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燃料フィルターからくるチューブの先端はバンジョー式。
バーツクリーナーでキレイにしてから組み付け。
このチューブも古いですが、とにかく早く(以下略)。
銅線で丁寧に縛ってあります。
ステンレスの針金だと、捻ったところに隙間ができちゃって漏れるのかも。





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奥のフィルターから4.にきたチューブ。硬化しててなかなか隙間に
入っていきません。途中にある「押さえ」らしき3.は、なんか
あってもなくてもよさそうな部品ですが、まあ組んでおきました。
分解時にはずした覚えがないんですが、部品の上を通っていたのかな…?
雰囲気からして、一度は交換したようなので、押さえるのが面倒だったのか?
それとも、本来は上に乗せて固定するものなのか?
ここには「クボタディーゼル」の小さな看板がつくので、当時の写真や図を見ても
確認できないのです。





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真ん中の5.は、燃料タンクに直接ついていたチューブ。
硬化しきってて、外す際に折れてしまったのですが、買いに行ったホームセンターには
ない種類でした。断面を見ると二重構造になっています。
透明な二本は新しく購入したものですが、6.は内径が同じですが外径が細い。
7.は外径が同じですが内径が太い。
うまくいかないもんです。
5.のは耐圧性があるのかもしれませんが、とりあえずは内径が同じ6.を使います。





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エンジンの裏を通る配管には8.が使われていたのですが、これも外す際に折損。
折れた11.を合わせた長さが必要ですが、内径が同じの9.は、もう長さが足りません。
もうちょっと長めに買っておけばよかった…。
仕方ないので、内径がちょっと太めの10.を使います。
上の写真の7.です。





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こんなんでいいのか不安ですが、いまはこれしかないのでしょうがないです。
クリップを締めていますが、これはチューブ外径が細くてユルユル。
ペンチであらかじめ締めてから使いましたが、心もとない限り。
今度、別のホームセンターに行ってみますが、時間がないんですよねえ…。





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暗くてわかりにくいですが、12.にはタンクを固定する二本のボルトがあります。
これでは片持ちなので、ラジエターなどを組んでいけば、また別位置の固定ができるかも。
新しくつけたピンクのチューブが長すぎてだらしないけど、急ぐからこのまま。





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にしようと思ったけど、やっぱりみっともないので短くしました。
というか、看板のなかに収まらないと具合が悪そう。
こうやって見ていると、チューブを全部交換したい気持ちがムラムラと湧いてきます。
組み方はわかったので、エンジンが再始動できて、かつ時間ができれば
あらためて交換します。





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それじゃあお次は発電機兼ラジエターファンを組み付けるか!と
仮組しておいたブツを取り出してみると、なんだか汚れが
残ってるような……。
取り外した際のHPを確認すると、時間がなくて細部の掃除までは
やってないまま保管されてたみたいです。
やっぱり記憶力がうっすい。
ここでスマホのアラームが鳴ったので、限界まで灯油で洗ってお片付け。

また試運転まで進まなかった…。








― その4 ―









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またひと月近く時間が経過してしまいました。
いろんなことをしたような気がしますが、時の流れが早すぎて、頭がクラクラしてきます。
しかしそんな頭でも、作業は進めないと終わりがこないのです。

マクロ撮影機能で写した配管接合部は、燃料タンクからエンジン後ろを通って
燃料噴射部分(?)に続く耐油ホース。取り付けたときから

「なんか太いなあ…」

と思っていたんですが、まあいいや急いでるしとそのままに。
でも、ホース内部は抜け止めのフランジ(?)にしか密着していないので、このままでは
漏れること間違いなし。
ひと月の間にどうにかホームセンターに行く隙間時間ができたので、
新しく小さい径のホースを購入して、交換しました。





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同じ径のホースで、交換してなかった短いホースも新しくすることに。
古いホースは前回に軟化剤を塗ってあったのですが、手ではビクともしませんので、
ラジオペンチで抜こうとしたら潰れたまま型がついてしまい、元に戻りません。
やはりどうにもならないくらい劣化しているようです。
これではちぎれてしまうので、接続部をカッターで切り割って外します。

その接続部の上にある調整バルブみたいなのは、触れただけで動いてしまう
ゆるゆるの状態。これが正しい緩さなのかわかりません。
けども確かめるすべもないので、そのままにします。





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燃料フィルターからくる太めのホースも交換しますが、フィルター接続部をみると、
内部には何かのカスがこびりついたままでした。
あれだけパーツクリーナーを吹いたのに……。
千枚通しでガリガリ引っ掻いてお掃除。
油断できん。





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すべての燃料ホースを交換して気分がスッキリ。
もっとも、完成すると半分以上は見えなくなります。ああ虚しい。

1.のホースは、もとは黒くて積層構造のホースでした。
しかし、同じサイズの同じホースは今度のホームセンターにもなかったので、
外径が倍くらい太い「灯油用」と書かれたホースを買いました。
しかしひょっとしたら、軽油を流すとなにか支障があるかもしれないし、
太すぎて曲がりに堪えられないかも…。

逆にこのホースでいいのかもしれないので、とりあえずこのままいきます。





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気分転換に、掃除しなおしておいた発電機兼ラジエーターファンを組んで、
カチカチになった配線の弱そうな部分には、熱伸縮チューブによる補強を。
いっそのこと、全部補強しとけばよかった。





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いよいよラジエーター取り付けにかかります。
そのまえに接合面をよく見ると、まだ何らかのカスがこびりついているのを発見。
千枚通しの腹でカリカリこそげ落とします。
ここには液体ガスケットを使用するので、失敗するとやり直しがきかない、
というか、硬化したガスケットは除去するのにかなり難儀だという話。
液ガスを使用するのは初めてなので(なにもかも初めてですが)、
やり直しなどしないように、せめて前処理はきちんとしておかないと。





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液ガスを塗る前に仮組してみたところ、えらい失敗に気がつきました。
燃料タンクの側にもスタッドボルトが二本はえてて、こんな隙間には
スパナどころか指一本も入りません。
えらいこっちゃとタンクの取り付けボルトを緩めましたが、
耐油ホースも前後で三本も繋がってるので、そうそう間隔は開きません。
ああ、最初にラジエーターを組んどけばよかった……(泣)。
失敗できない液ガスにビビッて、先送りしてたバチがあたりました。

おまけに、この写真ではラジエーターの向きが前後逆でした。
この向きで付けたら、それこそ大失敗。
あー危なかったー!





260320-8




いよいよ液ガス塗布。箱には

「薄く均一に塗り広げる」

と書いてありますが、スタッドボルトが邪魔でそんなことできません。
またまた千枚通しの腹でできるだけ均一に。
途切れた部分はないので、これでなんとかなるでしょう。

これで冷却水経路も見納めです。
ほんとにうまくいって、二度と見ないことを祈ります。





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後ろ側の耐油ホースを一本はずして、燃料タンクをひねるようにしながら
何とかナットを締める空間を開けました。
対角線の順にナットを締めていくと、液ガスがにゅるにゅるとはみ出てきます。
出た分を拭きとろうかと思いましたが、そんなに見苦しくもないので
このまま硬化させときます。
どうせ隠れて見えなくなるし…。

曲がってたラジエーターフィンは、マイナスドライバー等でなるべく
まっすぐに起こしておきました。

ラジエーターと燃料タンクを取り付けると、ぐっとエンジンっぽさが
復活してきましたが、お次はエンジンオイルを入れてみます。
というのも、いまの状態ではずみ車を回してみると、どうも圧縮が弱い感じ。
あくまで素人考えですが、このエンジンはデコンプレバーの経路に
エンジンオイルが回ってくる構造になってるらしいので、
いまエンジンオイルがないから圧縮が弱いのでは、と睨んでおるのです。
というか、どうかそうであってほしいと、神様仏様に祈っているのです。
あのうっかり外しちゃったヘッドガスケットが原因だと、
またまたひと手間かけることになっちゃうので…。

いやそれよか、どこが原因か見つけられないのが一番困ることなんですが。










― その5 ―










260413-1




土日が仕事だったので、月曜日の今日は休み。
四月アタマはいろいろと忙しかったので、久しぶりにエンジンをいじります。
今回はいよいよエンジンオイルを入れるので、圧縮がきちんと出るのかが勝負。
ためしに、クランクを何回か回してみましたが、やはりなんだか弱いような気もします。
ああ、不安は消えない…。





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以前にも書きましたが、オイルを入れる口の蓋には、何リットルが定量なのか
書かれていません。それが一番肝心なはずですが…。





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ちょっと大きめのコーヒー缶ボトル375mlと、小さめのボトル260mlに入れたディーゼルオイルを全部入れてみましたが、
蓋についてるレベルゲージにも届かない量でした。約635mlなので、1ℓを越えるのかも。

この状態でクランクを回すと、心なしかクランクの手ごたえが強くなった気がします。
何回か回し続けると、エンジンが持ち上がるほどに圧縮が効くようになりました。
これだけ抵抗があるようなら大丈夫でしょう。
ヘッド周りからも液漏れはなさそう。
あーやれやれ一安心、でかい山を越えたようです。





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燃料タンクの固定ボルトには、緩み止めの鉄板がついてたので、
外すときに寝かせましたが、また起こしておきます。
いかに振動があるとしても、これが緩むような気はしませんが。





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熱収縮チューブで補強したはずの配線でしたが、ギボシの付け根が露出してました。
ギリギリすぎたみたい。
しかたないので、五センチほどまたチューブを足して、ギボシ全体を覆うようにました。





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冷却ファン兼発電機を取り付け。
取り付けボルトには、なにかをひっかけてぶら下げるフック1.がついてたのですが、
なにをぶら下げるのか…?それらしいのは、燃料タンクから伸びるチューブ。
これで合ってるのかなあ。

2.の銀色の金具は、配線を固定するためのものですが、いちど緩めてみたものの、
どうやって締めるのかわかりません。
これが緩んでると、やはり振動で線が切れたりするのかなあ…。
このファンの向こう側から、ラジオペンチでベロみたいなのを引っ張らないと
きちんと締められないので、どうしたらいいものか。
…で、いま考えてみるに、この発電機にも緩み止めの鉄板があったのです。

260320-5

この四本ボルトの緩み止めをちゃんと起こしたのか、記憶がありません。
確かめるには、またラジエーターカバーを外さないと。
あーもーめんどくさっ!

まあ、ミスが二つできたので、分解する動機が強くなったのは不幸中の幸いというべきか。

「初めての仕事だから、最後までキチンとやりたいの。
お願い、役に立つから。」

そんな殊勝な気分でもありませんが、まあヒマを見てやり直すとします。





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発電機を回すVベルトは、はずみ車の裏にあるプーリーが動力源ですが、
その隣にある小さなプーリーは、どうやらベルトの張りを調整する用途のようです。
新品のベルトに交換すると、強すぎて調整不能。
プーリーが斜めになってどうしようかと焦りましたが、
ボルトを締めていくとまっすぐになりました。





260413-8




お次はラジエーターカバーの取り付け。
ラジエーターフィンの前に、頑丈そうな板状のフックがありますが、なんのためのものか不明。
配線はこの下側のフックを使うみたいだし、なにも引っ掛けるものがないので
使わないことにします。
もともとはどうだったか、覚えていません。
ゴミと埃に埋もれていたのを掃除したら現れたので、たぶん、使ってなかったはず。





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4.の赤い筒は、ラジエーターの穴に対応していて、長い取り付けボルトの
鞘になりますが、カバーにくっついているのでキツキツ。
ラジエーターのフランジに引っかかって斜めになってますが、
かなり強引にカバーを捩じりまくって、なんとか入れました。
発電機ファンをあとから取り付けられればよかったのですが、順番からして
それは無理。鞘が固定されてなかったほうがよかったなあ。





260413-10




アクセルワイヤーをアルミサッシに挟んでますが、
内部に浸透性潤滑剤を通すために、重力を利用しているのです。
かれこれ数か月はこの状態なので、反対側まで行きわたっているはず。





260413-11




アクセルレバー基部はサビサビでメッキが壊滅状態。
なるべく錆の進行を止めるべく、まずはワイヤーブラシで錆取りしてみると、

アクセル 低 始 高

の刻印が出てきました。アクセルの上は製造会社のマークでしょうか。
いままで、こんなのがあるのはとんと気がつきませんでした。
銀色の塗料がなかったので、このままクリア塗装。
見てくれは汚いですが、これも味があっていいか。





260413-12




5.は「クボタディーゼル」の小さな看板ですが、これがわざわさある理由が不明。
よく見ると、社名の左下に小さな↓が白く塗られてあります。
矢印の先にはベルト調整のプーリーがあるのですが、それを注意するために
わざわざ矢印を、しかもかなり小さい矢印を作る手間があるのか不明。
昔の人は丁寧なのかなあ。

ここで昼になったので作業終了。
圧縮が確認できてホッとしていますが、まだ油断できません。
来週になったら圧縮がなくなってたりして…。

とりあえず、緩み止めと配線固定金具のミスのため、もういちどラジエーターカバーを外さないと…。









― その6 ―








260419-1




藤の花にマルハナバチの羽音がうるさいほど。
もう毎度のことで驚きませんが、暑くなるのが早すぎ。

先週の続きで、足りなかったエンジンオイルを足してみます。
乗用車と違って、オイルパン内部を直に覗き込みながらオイルを注げるので、
正確に必要量を入れることができます。
上の缶の半分くらいを入れたので、

前回分約635+187.5=822.5ml

規定量は、だいたい0.8ℓくらいでしょうか…。





260419-2




これは交換した耐油チューブの寸法メモ。
購入したときのタグがどっかにいっちゃったので、ノギスで外径を測ってみましたが、
三種類もあって非効率。

①7.7ミリ ②6.5ミリ ③10.5ミリ ④6.5ミリ ⑤6.5ミリ

弾力があって正確さに欠けるので、機関銃の口径になぞらえてみました。

②のチューブですが、他のエンジンを見ても頑丈そうな黒くて分厚いチューブが
使われていました。今回はどうしても見つけられなくて、同じ透明なチューブを
使っています。ということは結局、全部で四種類のチューブが使われているのでした。
ますます非効率…。





260419-3




さて、確認し忘れたボルト回り止めを見るためには、いろんなものを再度
外さないといけませんが、エンジンカバーを脱着するには、タンクの固定を
緩めていたほうがいいと気づきました。ということは、この二本のボルトの緩み止めを
開いておかないといけません。あんまり曲げ伸ばしすると金属疲労を起こすので
気が引けますが、仕方ありません。

あとはタンク裏の小さな看板、ベルト調整プーリー、ラジエター保護網、ラジエターキャップ、
発電機プーリー覆い、ラジエターファンとなかなかたくさん外さないと。
ファンベルトは農業機械用VベルトのSA-37という品番。





260419-4




ああ、見ておいてよかった。
やはり緩み止めを起こしていませんでした。
ファンの下に配線を固定する銀色の帯金具が見えますが、結局、
引っ張るためのベロが帯の内部にあるので、充分に締めることができませんでした。
でも外方向にずらしていくことで、なんとか締まることを発見。
ステーが外にむかって太くなっているのです。

ともあれ、懸念がなくなったので二度目の組み立て。
一回苦労したはずなのに、またなかなか組めず、とくにファンベルトは調整プーリーを
緩めただけでは嵌められず、一旦取り付けた裏の小看板と発電機を外さないと
いけないという、ひたすらめんどくさい事になってしまいました。
エンジンカバーのボルトを差す鞘も、雌ネジ側に合わなくて、ライトを使って
鞘内部を覗き込みながら手で調整する始末。





260419-5




エアフィルターの錆が目についたので、ワイヤブラシをかけようかと思いついて、
ふとオイルを入れてないのを思い出しました。
投入量は、外側の

CAUTION

と書かれた注意書きの下に

OIL LEVEL

油面

とあって、外径の曲がったところを指しています。
前述の缶の残りで充分余りましたので、50㎖くらいかな。





260419-6



ついでに排気管も取り付け。これは再使用の金属のガスケットをはさんでボルト二本で簡単装着。

このへんで終わるつもりでしたが、まだちょっと時間があるので燃料を入れてみることに。
350mlの缶に二本分の軽油が残っていたので全部タンクに入れます。
しかし量を見る縦のチューブには油面は出てきませんでした。
それでも、内部のどこかにちょろちょろ入っていく音が新鮮というか不安というか、
どっかから漏れていないか心配というか。
幸い、どこも異常はないのでエア抜きにかかります。

1.と2.の書き分けがつきにくいですが、下が1.。これらはマイナス溝が切ってある
ボルトで、順番に緩めて燃料が漏れてくればエア抜き完了。
原始的な方法ですが、これが正規のやり方らしいです。

次に3.と4.ですが、これは重力では燃料が進まないので、始動用クランクを回して
燃料ポンプを回すことで燃料を進ませなければなりません。
まず3.だけ緩めてクランキング。漏れたら締めて、4.を緩めてクランキング。
漏れたら締めて、エア抜き完了。

偉そうに書いてますが、みんなネットで調べたことです。
どこの誰だか知りませんが、ありがとうございます。





260419-7




始動するには、アクセルを開けないといけないのですが、
まだアクセルワイヤーが着けられないので…いや一旦着けたのですが、
アクセルレバーをどっかに固定しないとワイヤーを引けないことが判明。
アクセルレバーとワイヤーは農民車用の装備なので、もともとは
どうやってアクセル操作するかというと、上写真260419-7にあるスリットの奥に
雌ネジがあって、たぶんそれに蛇口のカランみたいなツマミがあったはず。
それを緩めてスリットを任意の位置に移動させたのでしょう。
表示には

回転 2200RPM
始動 START
 
停止
STOP

とあります。普段は停止位置にあるので、
動かすには始動の位置にカランを移動して締めれば、準備完了というところですか。
残念ながら、その重要部品のカランのツマミがないので、始動位置でアクセルを
固定できません。ほっとくとバネで停止位置に戻ってしまうのです。
そこで!ウチには豊富にある木片を使ってスリットに差し込むことで
アクセル固定に成功。なんてアナログな工夫なんだ。
でもこれでいいのだ!

さあいよいよ、エンジンが動くかどうか瀬戸際にきました。
今日ここまで至るとは予想外ですが、

「乗りかかった船だ、飛行機だ!」

なりゆきにまかせましょう!どうせやらなきゃならんのだし。





260419-8




……その前に、燃料を入れるときに、まだ投入口にあった漉し網が破れたままだったことに
気がつきました。早速ハンダで修理。溶け込みがうまくいってませんが、
全体が真鍮なのでこれでくっついてます。





260419-9




エレメントに入るコックを下に向けると、ちゃんと燃料が落ちてきました。
案外と汚い色だなあ…と思いましたが、透明チューブに入ると、ちゃんと透明に
なってます。見えやすいよう、黒っぽくなるカップなのかも。

コックを開けたままエア抜きを順にしていき、クランキングです。
こいつがまあなかなかの難関。はじめはフィルターまわりの二か所しか
エア抜きしてなくて、ここで五回か六回始動を試みましたが、全然ダメ。
疲れたので、休憩がてらネットでエア抜き方法を検索して確認。
燃料ポンプ以降のふたつの締め込みナットを
緩めることで、燃焼室の噴射装置まで燃料が行きわたることを認識。
さあてこれで回ってくれるか⁉





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うーん、なかなか始動せんぞ!
マフラーの口から、うっすら煙が出ているのがわかりますでしょうか。
いや、確かに燃料が来ていて、爆発はしているのですが、アイドリングまでいかないのです。
初爆時はもっと派手に煙が出ますが、如何せん一人なので撮影しようとすると
煙はここまで薄まるのです。

まあそれはとにかく、圧縮も爆発も排気もちゃんとできているので、
あと一息。アイドリングができないということは、
アクセル調整に問題があるのかも。
しかしレバーはちゃんと 始動 START の位置にあるのに…。

あっ、そういえば、農民車にエンジンがついてたときは、
アクセルレバーを思いっきり引いてないとエンジンがかからなかったな…。
ということは、いまもアクセルを全開にしないとアイドリングしないってことか?
そうなのか?





260419-11




そんなわけで、こんなかんじでアクセル全開にして
クランキングしたところ、一発で始動してくれました。
 
バンザーイ!

派手に排気を吐き出して回ってるところをお見せできなくて
申し訳ありませんが、なんせ固定してない手作りの木の台に載せてあるので、
振動で大暴れしたあげく落下でもしたら事ですので、
すぐに停止させました。

いやーよかったよかった。
これで本当に本当に、今度こそ年内に農民車は復活走行できます。
いやそのはずです。もう想定外のアクシデントはないはずです。
そう願います、本当に。











― その7 ―










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もしや前回の最後にエンジン始動に成功したのはゆめまぼろしだったのでは、
と危惧しながら、作業前に試運転。
写真ではなんだかわかりませんが、無事にエンジンはかかってくれました。
いつもエンジンをかけた直後は、すごい排気煙が噴出するのですが、
エンジンオイル交換が功を奏しているのかその量も少な目。
音や振動も心なしかマシになった気もします。
それでも木台がブレーキワイヤーを踏みつけるだけの
上下動があったとみえます。

ちなみに、赤いラジエーター直下にある妙なホースは、
ピンク色の耐油ホースを補強しようと、近野が手で
針金をぐるぐる巻きにしたもの。何回か触れましたが、ここに使ってあった
ホースが黒くて分厚いもので、新品が見つからないのです。
長時間の使用に耐えるのかわかりませんが、見つかるまでは
これでいってみます。





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エンジンもかかることだし、冷却用のクーラントでも入れることにします。
いまラジエーターは空っぽですが、ずっと以前から空だったので、
少々のことでは焼き付いたりしないようです。
ですがまあ入れておくにこしたことはないし…。
ラジエターキャップには、0.9という数字が刻印されていますが、
これが冷却水の量だと推定して、コメリで買ったクーラントを入れます。
オイルで汚れてない計量器がなかったので、
浄化槽用の「バポナうじ殺し」という恐ろしい名前の空き瓶を洗って計量します。
一本500ml。





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半分くらい入れたところで、例の穴に木の栓を挿しておくのを忘れていたことに
気がつきました。廃オイル漬けにしておいたので黒くて
よくわかりませんが、1.がそうで、金槌で叩き込んでおきます。

2.のボルトは、エンジンをかけると中から
黒い棒みたいなのが上がってきました。
どうやらエンジンオイルが十分あるかチェックするためのもの…
らしいです。この油圧はデコンプレバーに何らかの
関連があるのだと思います。
本来はここに透明な半球状のカバーがあるのですが、
割れてしまったのでしょう。





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クーラントは、溢れずに0.9mlがちゃんと入りました。
上はいいんですが、下に問題が発生。
ドレンコックから液漏れが!
つまみの向きはこれで締まっているはずですが…。





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ツマミを横に向けても上に向けても漏れてきます。
うーん、こりゃあコックに傷でもついているのか…?
ツマミの反対側に取り付けナットがあったので締め込んでみましたが、
症状は変化なし。
ならばコックを新品に交換するか、と本体を抜こうとしますが、
スパナをかけて金槌でどついてもビクともしません。
ツマミが邪魔で六角レンチは入らないし…。
このドレンは真鍮製、薄くて柔らかいので下手にスパナをかけると
ナメて力が入りません、そんならコック部のほうが直径が大きくて
力もかかりやすいかと、全体をカラスプライヤーでつかんで回してみます…
がっ!
なんとここでツマミの取り付けナットが破断!コックも再使用不能になっちゃいました。
あ~あ、また新品をさがさなくっちゃ…。





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まあ気を取り直して、とにかくコックを抜いてみました…
がっ!
なんだこりゃ、コックを抜いてるのに液漏れのスピードが
変わらんぞ?
ということは、ドレンの奥で詰まりがあるということですか?
…まだ内部に錆が残ってたのか。





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なんとか下から千枚通しでほじくったら、
通りがよくなりました。
茶色いカスみたいなのも出てきてます。





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ふと木栓を見ると、こっちも液漏れ。
しかし、これは密閉度が悪いというよりも
もともと木にある導管を通って染み出ているのかも…。
クーラントは栓に面取りしてある角より内側から染みています。
あんなにオイルを浸み込ませてあるのに、無駄だったかなあ。
ペンキを塗ったほうがよかったのかも。
それとも、もっと叩き込んだら導管も潰れて漏れが停まるかも。
とりあえず、クーラントの水位が下がっているので、
漏れは止まりましたが…。





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ツマミが抜けたおかげで、長めの六角レンチが使えたので、
コック本体も抜くことができました。バットの中にナットやワッシャーとともに落下してます。
……あっ、そうか、ツマミを外せるんだから、そのときに
六角レンチを使えば取り付けナットも破断させずにコックを抜くことができたんだ!
おのれええ、ぬかったわ…!

ま、こんなドジはいつものことです。
素人なんだから仕方ない。

排出されたクーラントは、ゴミをとってまた使います。
うじ殺しのビンと、残りはコーヒーの空き缶で。
蓋つきの缶はなにかと便利。





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ドレンコックの中身をみると、なるほど錆が詰まっています。
もしかして、これがコックの内部に噛みこんで、
液漏れをおこしていたのかも。まあ、
いまとなっちゃあどうでもいいですけど、新品を買えばすむことですし…。

と安易に考えていましたが、どうもこの形状のドレンコックはもう売ってないみたいです。
最近は「オイルチェンジャー」とかいうバネ式の栓が主流。
とにかく栓ができればいいんで、水道用のボルトでもいいんですが、
しかしこのコックはテーパーネジの締め込み式。
そんなのがいまあるのかなあ…。





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クーラントに疲れてきたので、目先を変えてライトを組んでみます。
暗くて見えにくいですが、配線の保護被覆ビニールがカチカチになって
曲げると割れるほどになってたんで、除去したうえで、例によって熱収縮チューブを使います。
しかし二本の配線の先端にはギボシがついてて、一度に通すことができません。
それに一本ずつでも、チューブが長すぎて無理。
仕方ないので、チューブを三分割してちょっとづつ通しました。
死ぬほどめんどくさい。

ライト本体の組み方は、分解時に記録してなかったので
完全に忘却の彼方に消えていました。
おかげで、たった七個の部品に小一時間格闘。
ちゃんとメモしとかないとなあ。

でもまあなんとか元通り!





260502-12




アクセルワイヤーをどうやって固定するのかわかりませんでしたが、
これは写真が残ってて、3.の内部にワイヤーを通す穴があることが判明。
その先のプラスネジナットを締めればアクセル調整ができます。
ところで気化器の配管に4.の傷があって、なにが擦れて
いたんだろうかと思ってましたが、このワイヤーが
当たっていたのです。
位置的には設計ミスでしょうね。このワイヤーはどう曲げても
エンジンのどっかに当たってしまいます。





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ライトリムはもうちょっとなんとかしたいところ。
銀メッキ様のスプレーがあるから、それで十分なんですが、
買いに行くヒマが。
エンジン本体もボロボロだから、これで似合っているといえばそうなんですが、
モノが薄いプレス品なだけに錆で崩れてしまったら元も子もないので、
やっぱり塗装してみます。

ドレンコックとメッキスプレー。
メモしとかないと絶対忘れる。









― その8 ―









260614-1




エンジンがかかったことに気を良くして油断してたら、
ひと月半も作業ができませんでした。
草刈りや実生のモミジとクヌギの移植、伸びたい放題伸びる庭木の剪定、
水やりに施肥と冬場はなかった作業が目白押し。
そのうえ仕事が大忙しで休みが少なく、他にも家の用事でその休みも休みにならず。
なんだか人生がイヤになってきます。

とにかく二時間ほど空いた時間で、なんどかできることをしてみました。
懸案だったべチルプラグは、結局銅板を自分で切って叩き込むことに。
コンパスで円を書けばいいのですが、適当なワッシャーで代用。
銅板は思ったより柔らくて助かりました。
木の丸棒をあてがってトンカチで叩きますが、それだけでは密閉できないのは必定なので、
ラジエターのときに使った液体ガスケットを塗っておきました。
クーラントが凍ったときにプラグが外れる、という設計らしいですが、
これでまあなんとか動作するんじゃないか、と思っています。
温暖化だし不凍液も入ってることだし、まず凍らないでしょうけども。





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ドレンプラグはとうにも新品がみつからないので、こちらもガスケットを塗った
コックを詰めることで止水栓とすることに。この独特な形状の
古いドレンプラグを再利用できるのは、怪我の功名というもんです。
クーラントを抜く時は、またプラグ全体を抜きとればよし、
漏れがなければ、たぶんそんな日は来ないでしょうけど…。

そのプラグのネジ部には、水道に使う白いテープを巻こうかとも
思いましたが、クーラントが悪さをするかもしれないので、そのままで締めました。

これで一週間ほど乾かしてから、やっとクーラントを入れます。
本日はここでおしまい。










― その9 ―









260620-1




今週も休みは土曜日だけ、そのうえ健康診断が重なっている。
ほんとにいい加減にしてほしいが、

「とにかく泣き言を言っていても始まらない まず描くのだ!!」
シュッシュッ ガリガリガリ

そんな炎尾先生の督励を思い起こしつつ、一時間強でできることを
やります。ヘッドライトリムの塗装です。
このリムはメッキがボロボロで、メッキが残ったままクリア塗装だけして
済まそうとしていたのですが、どうにも見苦しさが勝ってきたので、
もう少し力を入れてやり直すことに。
錆とメッキをできるだけ除去するため、ディスクグラインダーを
万力に挟んでリムを磨いていきます。
ときどきワイヤーブラシの回転力にリムを吹っ飛ばされながらも仕上げ。





260620-2




でっかいマイナスドライバーを挟み直し、リムを引っ掛けて塗装。
リムを固定するネジを忘れてて、これも塗装。
乾いてからクリアを吹けば完成とします。





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クーラントを入れてみましたが、なんと叩き込んだ銅板との隙間から
液漏れ発生。もっと液ガスを盛っておくべきだった…!
やり直すのも嫌なので、この位置まで水位が下がるまで漏れさせ、
ガスケットを追い盛りして対処できるか試してみます。
が、仮に漏れが止まっても高温になったときの気圧に堪えるかどうか。

まあダメだったらやり直すか。





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下のドレンコックは漏れがなくて成功したみたい。
失敗もあれば成功もある、人生山あり谷ありだなあ。











― その10 ―











260710-1




急に平日休みになったので、勿怪の幸いとばかりに
大仕事をやることに。いよいよエンジンの取り付けです。

ひさしぶりにクボタディーゼルの看板をとりつけて、とにかくエンジンは組み立て完了、
ということに。まだまだ未解明な部分や不安なところはありますが、
動いてくれるので大丈夫、ということにします。
ヘッドライトリムは銀スプレーを買ってまで塗装したけど、
やっぱりメッキのようにはなりません。
アルミ地肌みたいだけど。





260710-2




はずして保管しておいた、エンジンを固定する部品。
板状のは軽く湾曲していて、おそらく板バネを切ったもの。
あまりに汚いのでざっと表面の汚れを取ったら、なんと一枚は銀塗装が。
幅が違うのも変なので、無塗装のほうはあとで交換したのかもしれません。
なにがあったんだろう。

まあよくもこんな雑なものでエンジンを固定しようと思ったもの。
しかし曲がりなりにも何十年もこれで通用してたんです。





260710-3




「こんな雑な」などと人のことは言えない、近野も雑。
なんせ部品がないので、手近なモノでやれることをやるしかないのです。
前回、クーラントが漏れていたプラグの周囲を、表面から液体ガスケットで
埋めて一週間。プラグの下にちょっとだけ緑の液体があるけど、これが
いつ漏れたものなのかは不明。
いまのところこれ以上できることもないので、このまま進めます。

どうせウチに来たときから、ここは開きっぱなし、クーラントも空で動かしてたんだし。
ちょっとくらい不具合があっても大事故にはならないでしょう。





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前の屋根覆いをどけて、ひさしぶりに対面した農民車。半年ほどまえに割った薪を載せたまま。





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このボルトはどこに使うんだっけ?と悩んでいたけど、
プロペラシャフトのプーリーに刺さっていたものと判明。ネジ穴には
例によってドロバチが土を詰めていたので、千枚通しとブラシでほじくり出してから
まっすぐ捻じ込もうと二十分ほどぐりぐり。
だんだん頭に血が上り始めて、ふとネジ穴が
斜めになってることを思い出しました。
……そういえばこのネジ穴に感心したっけ。
斜めに入れたら簡単に挿入完了。





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上の車庫から木製エンジンベッドに積んだエンジンをゴロゴロ運んできて、
農民車前部に再登載。なるべくプーリーの軸が揃うように調整してから、
Vベルトを三本通してみます。





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古いベルトはだすだすだったけど、新品は極めてタイト。
ほんとに寸法があってるのか不安になりましたが、デコンプレバーに刷毛をかませて
クランクを回したら自然にはまってくれました。
でもエンジンはかなり後傾してる…。





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車台の鋼材とエンジンの底辺の角度で、傾き具合がわかると思います。
例の固定部品をあてがってみると、ボルトが出てきませんが、エンジンの上部を持って
体重をかけたら、一センチほどボルト頭が出ます。そこにワッシャーとナットを
締め込んでいくと、だんだんまっすぐに。

でもこの理屈だと、Vベルトに近いほうの木台にはかなりの負荷がかかるはず。
振動が続くと、エンジン側と車台側に凹みが出てくると思います。
前の木台もそうだったから。
だけどまあ、それはしょうがない…でしょう。
目に余るほど凹んできたら、なんかスペーサーを入れます。

そうそう、固定部品は亡父の遺品で残りが僅かになってた黒のラッカースプレーを
二本使い切って塗装しました。
まあすぐ剥がれると思いますが。





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試しにエンジン始動。
シフトをニュートラルに入れてと…
おおお~、さすがは高度成長期の日本製、快調~!

一分も回してませんが、クーラントの漏れはないようです。
音も静か、というのは変ですが、以前よりずっといい音です。





260710-10




ああ~、なんて美しいんだ~。
やはり農民車はエンジンが顔なんですよね。

せっかく直したエンジンがまた埃まみれになるのは
忍び難いので、当座の措置としてゴミ袋で覆っておきます。
また時間があれば、ちゃんとしたカバーを拵えたいものです。





260710-11




昼までまだちょっと時間があったんで、運転席の床とVベルトカバー、ハンドルポストの
支持架を取り付けます。これらはどいつもこいつも
組み付けに遊びがなくて、しかも順番を間違うと途端に
組めなくなるし、ボルトは寸法がバラバラ…。
Vベルトカバーは、ハンドルのギヤケースが接触して
組めないかと思いましたし、支持架はハンドル側の取り付け角度が甘すぎて
ボルトが寸法足らずに。これはもしかすると、近野がハンドルを真っすぐしたときに、
ポストの角度が変わったのが原因かも。
仕方ないので、支持架の羽子板部を家の前の道路の溝蓋の隙間に
突っ込んでからひん曲げてみました。
ジャストフィットとまではいきませんが、まあ取り付けはできたので
OKです。





260710-12




以前はカバーとエンジンの隙間がなくて見えなかったVベルトもすっきり。
いやー、揃ってるっていいなあ。

まだ時間があるので、ステーについているライトの配線部分とスイッチをどうにかしたいのですが、
締め具のネジが錆で固着しているうえに、ドライバー溝がすっかり摩滅、
どうやってもネジは外せそうにありません。
このままだときちんと塗装できそうにないし…。





260710-13




ええいくそ、とばかりにバカになったネジを切ることに。
やっぱり分解したら再生作業もはかどりそう。
こんな虫の多いところでやらず、家の中でもできます。
ネジは新しいのを探せばいいし。

ライトは別にあってもなくてもいいんですが、まあせっかくだし直します。
左側ステーについていた方の部品は折損していて、これもいらないものですが、直します。
なにがついてたんだろう。










― その11 ―










260811-1




このひと月ばかりはほんとに死ぬような暑さ続きで、
それにかまけてなんの作業もしてませんでした。
だってもう朝の八時になれば日陰でも汗が出るほどで…。

いま文字を打ってるウチの中二階は午後二時半で31度。
東からくる台風が北の冷気を運んでいるのでしょうか。
31度ってこんなに涼しかったのか?と驚くくらい、久しぶりに涼しい一日なので、
前回にはずした電装品を直すことにします。
「電装」ってほどのこともないんですが。

部品や配線には、ところかまわず青い色が塗ってあって、
農民車が組み立てられたとき、全体をまとめて吹き付け塗装された様子です。
メッキも樹脂もおかまいなし。





260811-2




ハンドルポストには左右両方に一本ずつステーが出ていて、
左側ステーには洗濯ばさみみたいな部品で薬莢みたいな筒が
取り付けられていました。筒は途中で折れているので、なんの部品かまったく不明。
両方ともわずかですがメッキが残っていました。





260811-3




ピンボケですみません。
筒の内部にはこんなのが入っていて、引っ張ってもとれません。
反対側から見ると、内部の部品は半分に割った筒状。
あくまで想像ですが、これはゴムの玉をにぎにぎすると空気で鳴る
警笛ラッパなのかも…。
反対側から空気を送ると平たい弁が震えて音が鳴るってカラクリ。
だとすると、どうやっても元通りにはできません。
こんなもんを錆取りしても無益そのものですが、まあ乗り掛かった舟ってやつで。





260811-4




こっちは右ステーにつくスイッチ。基部の樹脂は円筒のステーに密着するように
成型されていますが、配線を出す穴から虫が入り込んでいます。
配線は一本切れたまま。上蓋は金属製で、メッキがかかってましたが
ほぼ錆で剥がれています。





260811-5




ディスクグラインダーで磨くと信じがたいほど銀色に。
手作業だと何時間かかるか。
機械ってすごいよなあ。





260811-6


内側を掃除すると、

YUSHIN SEIKI

とある浮き文字が出てきました。検索してみると自動車部品の金属・樹脂の精密加工会社の
ようで、昭和四十年頃はこういう部品も作っていたのかもしれません。
あるいは全然別会社なのかも。





260811-7




配線は四本、黄色い二本は途中で捩じってまとめられ、どこにも繋がっていません。
そのうちの一本はスイッチにも繋がっていないので、まったく無意味。
柿色となんだかよくわからない色の一本ずつは、途中で延長されていて、
ビニールテープが巻かれていました。





260811-8




ずっとピンボケで申し訳ございません。
熱伸縮チューブを被せようとしたところ、なんと先端の保護覆いに
引っかかって通らないじゃない!
反対側はもちろんスイッチがついてるし、この覆いを外すか、
スイッチのハンダを溶かして外すか……。
やはり覆いか。
しかしこの手の部品はバラ売りしてないので、不必要な数量を買わないと
いけないのがイヤなところ。
また亡父の倉庫を探してみるか。





260811-9




スイッチの汚れを取ってみると、接点はふたつ。
写真はOFF位置です。樹脂に軟化剤を塗るとスイッチ切り替えの
手応えも明確になりました。この上に被さる金属カバーは、
ただ嵌っていただけで、カシメのようなものもありませんが、ステー取り付け金具で
樹脂基部と共締めするので組み立てると脱落はしないようです。





260811-10




錆止めは適当な筆がなくてぼろ布で塗りたくる、という無精なことを
してしまいました。乾かしてからライトリムに使った銀スプレーの
残りを吹き付けます。
ジャンク品から緩み止めの四角いナットとボルトを探さないと。










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