徒労に賭ける

2026年


― その1 ―







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一月はおそろしく忙しくて、ほぼ何もできなくて、
せいぜいが隅っこの油汚れを落とすぐらい。
わざわざ更新作業をするほどでもないと思っていたら、
とうとう二月になってしまいました。
申し訳ないのです。
当然ながら、今年の薪をつくるのには間に合いそうもない。
せめて二本くらいはクヌギを切りたいのですが…。
当初の姿からは段違いにキレイになってはいるが、まだまだ汚れは残っていて、
もっと落としたいけどこのへんで組み立てていかないと、本当に本当に、
イヤになってきます。





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木台とエンジンの固定は特殊なボルトとワッシャーで、
鍋頭の根元が四角くなっていて、ワッシャーも穴が四角で爪が木台に食い込むような
仕組みに。これでナットを締めたときに供回りを防ぐようです。

最初、順番を間違えて爪ワッシャーと木台の間に普通のワッシャーを入れてしまい、
締め込んだら傘状に変形してしまう事態に。
ちゃんと分解前の写真を見ておけばよかった……。
変形したワッシャーは、平らな側で締めたら元に戻りました。
やれやれ。





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ぐいぐい締め込むと、鍋頭が木台の座繰り穴に入っていくので、平らな場所に
置いてもガタつかなくなります。





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で、反対側はねじ込んだナットのためにえらく凹んでしまいました。
やっぱり木が柔らかすぎたか?
これでエンジンを動かしたら、振動でまたエンジンの足が埋まってしまうかも。
そしたら、またエンジンを外してカイモノでも入れる羽目になりそう。
手間だなあ。





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そんな失敗をしつつ、木台は組めたので、次は目についたエアクリーナーを組みます。
すっかり忘れてたけど、フランジには劣化したガスケットが半分へばりついてます。
こんなのなくてもいいかなあ、と思ったけどやっぱり作ります。





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こないだ使ったガスケットの残りを使って型取り。
こうやってボルトで紙を固定し、角を工具などで擦るとうまく切れる、
ということをネット動画で教わりました。
ナットはたまたまジャンクがあってラッキー。





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エアクリーナーの途中から出るチューブは、限界に近い硬さ。
このままでは銀色の分岐部に差し込めないので、いったん外してから
ボルト部を締め、チューブを差し直すことに。
不安なので軟化剤を塗っておいて、柔らかくなるのを待つ間に昼食。
時間のたつのが早い早い。
軟らかくなったチューブは、無事に入れ直しできました。





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お次は考えなくても組めそうな、はずみ車側の三連プーリー。
エンジンとの隙間が狭いので難儀しましたが、これは簡単な作業。
下のトレーにある二個の部品は、なんだかわからないまま余ってます。
エアクリーナーと一緒に置いてあったので、その関連なのでしょうが…。
あとで確認したら、エアクリーナーのフランジ固定ボルトに共締めして、
すぐそばの配管を支えるためのものらしいです。
めんどくさいけど、また次の機会に組みます。





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次に簡単そうなのは、マフラー。
しかしサビサビで汚かったので、大急ぎで錆取り。
亡父の倉庫から拝借していた耐熱スプレーで塗装。
銀塗装だからちょうどいい、と思ってたら……





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なんとクリア塗料でした。
しかも気温が低いせいか、霧状に吹いてくれません。
塗料が垂れ落ちるほど吹き付けたので
うまく乾くかどうかわかりませんが、当分この状態で
倉庫内に保管しておきます。





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一月中にネット購入しておいたシリンダープラグ。
昔は「メクラブタ」とかいいました。
「べチルプラグ」「ホールプラグ」など、いろんな
言い方があるみたいですが、穴に叩き込んで塞ぎ、
再利用しない用途です。要するに栓ですね。

ほんとは22ミリが欲しかったのですが、その寸法のがなぜかありません。
あるかもしれませんが、寸法表示がない商品ばかり。
クボタに純正品があるらしいのですが、販売店に素人が行ってこの一個を注文すると
嫌な顔をされるのは想像に難くありませんので、
ためしに20ミリのを買ってみました。穴に木槌等で打ち込んで内径に圧着するなら
周囲に1ミリくらいは広がるかなあ…まあ一個¥142-だし、
試してみるか。
…と思ってたら配送費が¥550-!

そんな高価なものなのに、打ち込んでみたら全く役に立たない寸法でした。
やはり22ミリの穴には22ミリのモノを入れないと。
当たり前のことを再確認した新年一回目です。
¥700-も損した。





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プラグはひとまず後回しにして、取り付け間違えそうもない部品、
発電機用のVベルト調整プーリーを取り付け。
これも狭い場所に二本のボルトを締めなければならないので、
下部から順に。

ところで、この部品がまとめてあったトレーに、
なんかそぐわないゴムパッキンが一個残ってます。
たまにこんなのが出てきますが、どこに使うんだろう?
まあ、動かしてなにかが漏れてきたら、そこなんでしょう。





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1.の穴が、例のべチルプラグを嵌める穴。
矢印の接するところが22ミリで、内部の冷却水が溜まるところに
通じてる穴に、木の栓をすることにしました。
この案は、おたけさんからのおすすめ。
しかしこの穴、キチンとした円になってなくて、
雑な仕上がりで細かい突起があったりするので、それを削るのに
下の金色のドリルを使いました。
これはどっかのゴミ捨て場から拾ってきたもので、
鈍ってはいますがかなり硬い感じなので、
鋳物ごときはかるく削れました。





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たまたま近くにあった丸棒をカッターで削っていき、酒樽の栓みたいなのを
作ってみました。防腐剤代わりに廃油を塗って次の作業まで
置いときます。
でも材料は、こういう場合こそ木台に使った材がよかったかも。
この栓が腐ったら、新しく木台のを使うことにします。





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ちぎれてしまった燃料タンクのメーターチューブを交換。
何種類か買っておいたうちの、内径5ミリの耐油ホースが合っていました。

ここで昼の3時を過ぎたので、本日の作業は終わり。
もっとやりたいけど他に家事が残ってるので。
今日は嫁が友人と食事に行ってるので昼間はいませんでした。
こういう日の作業は気楽です。






― その2 ―







出勤日が多すぎる!

これ以上エンジンでまごついてると、木々が芽吹き始めて
薪割りの時期を逸してしまうので、急遽予定変更。
とにかく一本でも木を切り倒して薪割りし、薪を仮設屋根のある
農民車の荷台に積んでおいてからエンジンにとりかかる、という作戦。
こんなに時間がかかるんなら、十一月くらいからそうしとけば
よかったんですが。

いったいどれほど仕事に人生を使ったらいいのか、
なんのために仕事をしてるんだろう、
そんな哲学的な疑問も浮かんできますが、とにかく
ない時間を使って進めます。





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その荷台には、分解して錆取り&塗装したまま置いてある
クラッチ盤からプーリーまでの回転軸が。
とりあえずは、こいつを車台にとりつけます。

黒い部分は、前回排気管に使った耐熱クリアのスプレー缶塗装。
一度使ったはずなのに、透明なことをもう忘れてました。

「記憶力ないんですか?」

かなり乏しいです、四谷さん。





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クラッチの「お釜」内部は、込み入ってるし、どうせ見えないので錆取りは断念。
分解してる時間もないし。
おおまかに埃とゴミを取って、グリスとオイルを塗布。
ベアリングやスプラインは銀色を保っています。





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左にある二本ボルトのステーは溶接固定なので、
これと車軸の間に三連プーリーを通してから、
クラッチをお釜のスプラインに入れる手順…ですが、
とにかくバーベルのように重いシロモノ。といっても30キロないと
思いますが、姿勢が腰にくるのでたいへん。
前輪で腹を支えながら、右手で回転軸を持ってくるくる回る軸受けを
左手で上向きにして、下からボルトを通してナットを仮締め。
べっとりと塗装をしちゃったせいか、なかなか入らないボルト。
右側の四本ボルトのステーは取り外し式で、これも軸受けを上向きに
しつつ組んでいきます。スパナがありますが、これはバネで上がってこようとする
クラッチレバーのために挟まったまま。ちゃんと組み終わっても、レバーは
このステーに接触した状態なのです。

なかなか進まない作業にイライラしながらも、ためしにプーリーを
回してみると、動かない……いや、後輪が地面についてるからそれでいいのです。
クラッチレバーを押し込んで回すと回り、ギヤを一速に入れると動きません。
なんとかちゃんと組めたようです。





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それはいいですが、また謎のボルトが一本。
クラッチ軸を置いてあった板切れの上にありました。
いったいなんのボルトだろう?
ま、いつか判明するでしょう、運がよければ…。





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まだちょっと時間があったので、緩めてあったハンドル軸を固定。
軸受けの半分を二本のボルトで締めるだけですが、半割の軸受けを
反対向きに取り付けるとボルト穴が合わない…。
こんな簡単なこともスムーズにいかないもんです。

当初から、ハンドルとタイヤの向きがちょっとだけ
ズレていたんで、軸の角度を調整しながら……。
軸受けを組んだだけで、このハンドル軸が動かなくなる仕組みが、
いまひとつ理解できませんけど、悩んでる暇がありません。

来週は木を切れるといいんですが。








― その3 ―







木は、三十年もののクヌギを一本、無事に切り倒すことができました。
薪にしてから農民車の荷台にすべて積み込んでおいたので、
虫がつかない(はずの)ひと月分くらいの燃料は確保。
今年の残りと合わせれば、来年冬分の薪はある計算。
新たに割らなくてもいいかもしれません。
念のために、もう一本分は薪にしたいところですが……。





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それはともかく、前回の作業で見つからなかったボルト1.が出てきました。
同寸のボルトが他に何本かありましたが、分解時の画像を見ると
黄色い塗料がのっていたようなので、これを選択。
エアクリーナーのフランジ部と共締めしなおします。
2.の短いチューブは交換したいところですが、とにかく早く治したいので
このままいきます。





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燃料フィルターからくるチューブの先端はバンジョー式。
バーツクリーナーでキレイにしてから組み付け。
このチューブも古いですが、とにかく早く(以下略)。
銅線で丁寧に縛ってあります。
ステンレスの針金だと、捻ったところに隙間ができちゃって漏れるのかも。





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奥のフィルターから4.にきたチューブ。硬化しててなかなか隙間に
入っていきません。途中にある「押さえ」らしき3.は、なんか
あってもなくてもよさそうな部品ですが、まあ組んでおきました。
分解時にはずした覚えがないんですが、部品の上を通っていたのかな…?
雰囲気からして、一度は交換したようなので、押さえるのが面倒だったのか?
それとも、本来は上に乗せて固定するものなのか?
ここには「クボタディーゼル」の小さな看板がつくので、当時の写真や図を見ても
確認できないのです。





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真ん中の5.は、燃料タンクに直接ついていたチューブ。
硬化しきってて、外す際に折れてしまったのですが、買いに行ったホームセンターには
ない種類でした。断面を見ると二重構造になっています。
透明な二本は新しく購入したものですが、6.は内径が同じですが外径が細い。
7.は外径が同じですが内径が太い。
うまくいかないもんです。
5.のは耐圧性があるのかもしれませんが、とりあえずは内径が同じ6.を使います。





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エンジンの裏を通る配管には8.が使われていたのですが、これも外す際に折損。
折れた11.を合わせた長さが必要ですが、内径が同じの9.は、もう長さが足りません。
もうちょっと長めに買っておけばよかった…。
仕方ないので、内径がちょっと太めの10.を使います。
上の写真の7.です。





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こんなんでいいのか不安ですが、いまはこれしかないのでしょうがないです。
クリップを締めていますが、これはチューブ外径が細くてユルユル。
ペンチであらかじめ締めてから使いましたが、心もとない限り。
今度、別のホームセンターに行ってみますが、時間がないんですよねえ…。





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暗くてわかりにくいですが、12.にはタンクを固定する二本のボルトがあります。
これでは片持ちなので、ラジエターなどを組んでいけば、また別位置の固定ができるかも。
新しくつけたピンクのチューブが長すぎてだらしないけど、急ぐからこのまま。





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にしようと思ったけど、やっぱりみっともないので短くしました。
というか、看板のなかに収まらないと具合が悪そう。
こうやって見ていると、チューブを全部交換したい気持ちがムラムラと湧いてきます。
組み方はわかったので、エンジンが再始動できて、かつ時間ができれば
あらためて交換します。





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それじゃあお次は発電機兼ラジエターファンを組み付けるか!と
仮組しておいたブツを取り出してみると、なんだか汚れが
残ってるような……。
取り外した際のHPを確認すると、時間がなくて細部の掃除までは
やってないまま保管されてたみたいです。
やっぱり記憶力がうっすい。
ここでスマホのアラームが鳴ったので、限界まで灯油で洗ってお片付け。

また試運転まで進まなかった…。








― その4 ―









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またひと月近く時間が経過してしまいました。
いろんなことをしたような気がしますが、時の流れが早すぎて、頭がクラクラしてきます。
しかしそんな頭でも、作業は進めないと終わりがこないのです。

マクロ撮影機能で写した配管接合部は、燃料タンクからエンジン後ろを通って
燃料噴射部分(?)に続く耐油ホース。取り付けたときから

「なんか太いなあ…」

と思っていたんですが、まあいいや急いでるしとそのままに。
でも、ホース内部は抜け止めのフランジ(?)にしか密着していないので、このままでは
漏れること間違いなし。
ひと月の間にどうにかホームセンターに行く隙間時間ができたので、
新しく小さい径のホースを購入して、交換しました。





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同じ径のホースで、交換してなかった短いホースも新しくすることに。
古いホースは前回に軟化剤を塗ってあったのですが、手ではビクともしませんので、
ラジオペンチで抜こうとしたら潰れたまま型がついてしまい、元に戻りません。
やはりどうにもならないくらい劣化しているようです。
これではちぎれてしまうので、接続部をカッターで切り割って外します。

その接続部の上にある調整バルブみたいなのは、触れただけで動いてしまう
ゆるゆるの状態。これが正しい緩さなのかわかりません。
けども確かめるすべもないので、そのままにします。





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燃料フィルターからくる太めのホースも交換しますが、フィルター接続部をみると、
内部には何かのカスがこびりついたままでした。
あれだけパーツクリーナーを吹いたのに……。
千枚通しでガリガリ引っ掻いてお掃除。
油断できん。





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すべての燃料ホースを交換して気分がスッキリ。
もっとも、完成すると半分以上は見えなくなります。ああ虚しい。

1.のホースは、もとは黒くて積層構造のホースでした。
しかし、同じサイズの同じホースは今度のホームセンターにもなかったので、
外径が倍くらい太い「灯油用」と書かれたホースを買いました。
しかしひょっとしたら、軽油を流すとなにか支障があるかもしれないし、
太すぎて曲がりに堪えられないかも…。

逆にこのホースでいいのかもしれないので、とりあえずこのままいきます。





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気分転換に、掃除しなおしておいた発電機兼ラジエーターファンを組んで、
カチカチになった配線の弱そうな部分には、熱伸縮チューブによる補強を。
いっそのこと、全部補強しとけばよかった。





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いよいよラジエーター取り付けにかかります。
そのまえに接合面をよく見ると、まだ何らかのカスがこびりついているのを発見。
千枚通しの腹でカリカリこそげ落とします。
ここには液体ガスケットを使用するので、失敗するとやり直しがきかない、
というか、硬化したガスケットは除去するのにかなり難儀だという話。
液ガスを使用するのは初めてなので(なにもかも初めてですが)、
やり直しなどしないように、せめて前処理はきちんとしておかないと。





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液ガスを塗る前に仮組してみたところ、えらい失敗に気がつきました。
燃料タンクの側にもスタッドボルトが二本はえてて、こんな隙間には
スパナどころか指一本も入りません。
えらいこっちゃとタンクの取り付けボルトを緩めましたが、
耐油ホースも前後で三本も繋がってるので、そうそう間隔は開きません。
ああ、最初にラジエーターを組んどけばよかった……(泣)。
失敗できない液ガスにビビッて、先送りしてたバチがあたりました。

おまけに、この写真ではラジエーターの向きが前後逆でした。
この向きで付けたら、それこそ大失敗。
あー危なかったー!





260320-8




いよいよ液ガス塗布。箱には

「薄く均一に塗り広げる」

と書いてありますが、スタッドボルトが邪魔でそんなことできません。
またまた千枚通しの腹でできるだけ均一に。
途切れた部分はないので、これでなんとかなるでしょう。

これで冷却水経路も見納めです。
ほんとにうまくいって、二度と見ないことを祈ります。





260320-9




後ろ側の耐油ホースを一本はずして、燃料タンクをひねるようにしながら
何とかナットを締める空間を開けました。
対角線の順にナットを締めていくと、液ガスがにゅるにゅるとはみ出てきます。
出た分を拭きとろうかと思いましたが、そんなに見苦しくもないので
このまま硬化させときます。
どうせ隠れて見えなくなるし…。

曲がってたラジエーターフィンは、マイナスドライバー等でなるべく
まっすぐに起こしておきました。

ラジエーターと燃料タンクを取り付けると、ぐっとエンジンっぽさが
復活してきましたが、お次はエンジンオイルを入れてみます。
というのも、いまの状態ではずみ車を回してみると、どうも圧縮が弱い感じ。
あくまで素人考えですが、このエンジンはデコンプレバーの経路に
エンジンオイルが回ってくる構造になってるらしいので、
いまエンジンオイルがないから圧縮が弱いのでは、と睨んでおるのです。
というか、どうかそうであってほしいと、神様仏様に祈っているのです。
あのうっかり外しちゃったヘッドガスケットが原因だと、
またまたひと手間かけることになっちゃうので…。

いやそれよか、どこが原因か見つけられないのが一番困ることなんですが。








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