■487.fwf6×4/901103/五色町角川
六輪で後ろ四輪はダブルタイヤ、エンジンもかなり大型で安定感充分だ。
その黒と赤の重量感あふれる姿は、重モビルスーツ ドムを彷彿とさせる。
狭い場所で使うことを想定していないためか、車台まわりにも
余裕が感じられる。小さな農民車を運転するよりも、
ずっと安心感があるだろう。しかし造作の新しさにかかわらず、
ハンドルのリングホーン(輪は欠損)がだいぶ昔。
この撮影時点で新車のリングホーンはあったかどうか、きっと中古品の
在庫をためこんでいたのだろう。
■488.
この角川というところは、写真では広い圃場が見えないが、少し奥には
整備された大きな区画がある。そこで使う予定で造られたのかも
しれない。
バランスのいい農民車だが、逆に面白味はない。
乗り物というものは、初期の試行錯誤していた黎明期がいちばん面白いのだが、
使うほうとしては安全安心がなによりだから、仕方がない。

■489.
鳥居さんの背板はステンレスをおごっている。
おそらくは荷台もステンレスだろうが、確認できない。
アオリの板に隙間があるので、それなりに年季がはいった車体だが。
まだ錆などは見られない。
干してある稲は、ずいぶん長い品種らしい。稲は倒伏防止でだんだん背丈が
低くなっているという話だ。
■490.fwf6×4/931219/五色町角川
三年後にもまた、今度は撮った。
方向指示器が丸いものから長いタイプに変わっている。
きっと割ってしまったんだろう。
取り付け方が左右で違うのはなぜだ。
横を走るのは二代目のトゥデイか。
なつかしいなあ。
こうして見ると、550規格の軽自動車と、そんなに横幅は変わらない。
■490.fwf6×4/931219/五色町角川
同じ日に、今度はカラーで撮った。
何年か前の年賀状イラストで手本にしたものだ。
三年でアオリの枠がサビサビになって、木部がかなり腐っている。
屋根のないところに駐車してあるのだろう。
後ろ側の車軸にデフケースがあるところを見ると、前の車軸にも
デフがあって、四輪が回る。走破性はかなりいいはずだ。
いい農民車なんだけどなあ。
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