■493.fwf4×2/901110/西淡町慶野松原




♪時の〜すぎゆくまま〜に〜この身を〜まかせぇ〜♪

などと歌っているうちに四半世紀、いやそれよりもさらに十年以上が過ぎてしまった。
さすがにいまこの風景はほぼ見られないだろう。
当時、三原郡内では田んぼの脇に、道端に
いろんな農民車がなかば放置されながらあった。
いや一般の市販車もそんな感じで、なおいえばいろんな大型ごみが
放置されていたものだ。別にそんな昔に戻ってほしいとは思わないが、
おおらかではあったな、とも思う。

右折時に左後端の荷台を引っ掛けでもしたのか、
鉄板が一部欠損したこのバキューム車は、高島鉄工のベストセラーというべき
AT-85型に他社製のタンクを載せたもので、これも多く見られたタイプ。
乳牛を十頭も飼っていないような小規模な酪農家や和牛農家が使っていたのだろうか。
それこそ昔は、そんな経営が多かったのだ。だから小型のバキューム車が造られて、
しかも黎明期は腐食対策も考慮されないので高価な材料は使わない。
したがって長持ちしないのでたくさん廃棄されていく。道端でたくさん見たわけだ。





■494.




この農民車が廃棄されているのかは微妙なところだが、
エンジンにビニールがかかっているので動かせるのだろう、と思う。
運転席とタンクの間に小さなポンプがついているが、動力はそのエンジンの
プロペラシャフトの途中でVベルトによって分岐されているらしい。
しかし、このポンプはなんの役割をしているのだろう。
糞尿を吸い取るのにこのポンプで足るのだろうか。
だいたい吸い取り専用の空冷エンジンをタンクの上に設置したり
するバキューム車ばかりを見たような気がするが…。

ナンバーは例によって合成。
高島鉄工AT-85は陸運局の形式証明を取得しようとしていたので、
法規上の整備は最低限きちんとしていた。警笛や指示器、ライトがそれだが、
この個体はその警笛と指示器の取り付け部がない。ライトもあやしい。
たぶん、使用者がいらないと注文したのだろう。
いくらか安くなるし、まあ実用上いらないといえばいらない。
おおらかだったよなあ。







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▼fwf4×2(バ

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